四川古鎮
四川では、古鎮(古い町)が千箇所余りある。古い歴史を持つ各古鎮は、伝統、風景や風習などで国内外の観光客を引き付ける。その中で有名なのは洛帯古鎮、黄龍溪古鎮、平楽古鎮、桃坪羌寨、安仁古鎮、上里古鎮などである。
@洛帯古鎮
洛帯古鎮は2万人の人口を有し、その中の90%以上が客家族(中国の少数民族)の人である。客家族の文化がよく保存されている洛帯古鎮には、客家会館、歴史遺跡、古い道などの観光スポットが沢山あり、また、「傷心涼粉」「塩?鶏」などの料理も有名である。
A黄龍溪古鎮
成都市双流県に位置する黄龍溪古鎮は、1700年余りの歴史を持つ古い町である。黄龍溪には鎮江寺、潮音寺や古龍寺という三つのお寺がある。特に春節に周辺の住民達が「?会(縁日)」を見に行き、とても賑やかである。
B平楽古鎮
四川省??市の西南部にある平楽古鎮は、「古川南蜀道」の一つであり、南のシルクロードの起点でもある。漢の時代から形成された平楽古鎮は、2000年余りの歴史を有している。山、川、千年古木、吊角楼を有する古い道を通り、特別な体験も得られよう。
C桃坪羌寨
2000年余りの歴史を持つ桃坪羌寨では、羌民族(中国の少数民族)の人が沢山集まっている。羌民族の住民は険しい山に家を建て、生活習慣の面においても漢民族とずいぶん違っている。
D安仁古鎮
安仁古鎮は成都平原の西南部に位置し、大邑県から13キロメートル離れている。古鎮の建物のほとんどは清代末期に立てられたのである。特に民国の時(清代末期から中国人民共和国が成立する前のこの時期)に作られた劉氏家族の荘園は、洋風建築と中華風建築が融合していて、とても特色がある。
E上里古鎮
上里古鎮は四川省雅安市雨城区に位置し、昔は南のシルクロードの経由地である。「十八羅漢朝観音」と呼ばれる18の丘が有名。また、「二仙橋」をはじめとする8つの石橋も有名。
四川お土産
1、豆弁
四川料理にとって不可欠なもの。ソラマメや唐辛子、塩などを原料に作られた赤色の調味料。「回鍋肉」「麻婆豆腐」などの四川料理に必要な調味料。
2、蜀繍
「川繍」とも呼ばれる蜀繍は、中国の四大刺繍の一つである。四川省の成都、綿陽などを中心に発展されてきた蜀繍は、独特な技巧で風景から人物、動物まで、色々なものを生き生きと創作し、国内外にも好かれている。
3、お茶
四川のお茶はいろいろな種類がある。特に竹葉青、蜀南茶、茉莉花茶などが有名。
4、干し牛肉
四川のチベット文化圏にとても人気のある食品。高原、草原の多いチベット文化圏には、チベット遊牧民が沢山集まっている。冬になると、食物が激減するため、遊牧民は事前に大量の牛肉を干し、冬に備えなければならない。それが干し牛肉の由来である。そして、干し牛肉は漢民族文化圏にも広がり、人気食品となった。