北京時間2017年8月8日午後9時19分49秒、四川省九寨溝県(東経103度82分、北緯33度20分)でマグニチュード7.0の地震が発生した。震源の深さは約20キロと推定されている。州政府応急管理弁公室によると、九寨溝県応急管理弁公室の書面報告の内容から、地震中心は、九寨天堂甘海子のあたりで、九寨溝風景区へは20キロで、松藩町へは66キロで、成都へは285キロである。四川省政府報道弁公室は13日、「8日に発生した九寨溝地震によって、これまでに25人が死亡、525人が負傷した。犠牲者のうち21人は、すでに身元が確認されている」と明かした。国家地震災害緊急救援隊は12日、熊猫海(パンダ湖)観光地で4回目となる徒歩による捜索活動を行い、犠牲者1人の遺体を搬送したほか、行方不明者3人を捜索した。
九寨溝景勝地入口から約15キロ進んだ所で、強大な岩が落下したため、道路が破壊され、全く前に進めない状態となっていた。また、道路脇では、最も長いところで約1キロにわたって地滑りが起きており、道路は土や大きな岩などがふさいでいた。幅10センチ以上の割れ目ができているところもあった。同景勝地内の名所の一部は、地震で橋が崩壊して水に浸かり、普段の美しさが消えていた。
火花海
九寨溝の名所の池?火花海は、双龍海と臥龍海の間に位置し、標高2187メートル、深さ9メートル。現地の人によると、同名所は、湖面に太陽が刺すと、さざ波がゆらゆらと煌くように見えるのが特徴で、火花が飛び跳ねるようなので「火花海」と呼ばれるようになったという。今回の地震で、火花海は決壊。元々美しかった湖水の一部が干上がり、石灰化した白い底が露出している。また、観光用に設置された桟道も崩壊し、美しい景色は消えてしまっている。震源地から約5.3キロ離れている火花海の土手も決壊し、水は干上がっている。
諾日朗(ノリラン)滝
チベット語で、諾日朗は「壮大かつ雄大である」という意味で、この滝の名前にピッタリだ。九寨溝のY字の真ん中に位置し、幅270メートル、高さ24.5メートル。中国国家地理雑誌に、「中国で最も美しい滝6ヶ所」の一つに選ばれたほか、1986年版「西遊記」のロケ地にもなった。しかし、今回の地震で山崩れが起きたため、この壮大で雄大な滝の水が干上がり、逆に水がちょろちょろ流れていた所は激流となっている。今回の九寨溝地震は、大きな被害を受けられたので、諾日朗滝は、地震で、倒壊で、後、この滝、無くなった。
パンダ海
パンダ海は箭竹海の下り坂の近くに位置し、九寨溝のパンダがここに来て、遊んだり、水を飲んだり、餌を食べたりするため、この名前で呼ばれるようになった。しかし、地震の影響で、美しい色だったパンダ海は濁ってしまった。
火花海
火花海は標高2187メートル地点にあり、水深は9メートル。九寨溝の双龍海と臥龍海の間に位置する。深い青色を湛える湖面は鏡のように静かで、周囲には色とりどりの草花と樹木が密生している。青々と茂っている森に覆われ、湖の水はヒスイのように透き通ってキラキラと輝く。朝もやが晴れる、あるいは夕暮れ時には眩い太陽の光が湖面に反射すると、さざ波がゆらゆら揺れ、火花が散るような美しい景色を見せることから「火花海」と名付けた。8日に発生した九寨溝地震の影響により、九寨溝景勝地の火花海で、幅約20メートル、長さ約50メートルに及ぶ決壊が確認された。通常時の火花海の排水量は、毎秒約9.3立方メートルだが、震災後は最大毎秒約21.5立方メートルまで増加した。9日の朝の時点で、火花海の水はほとんど流出してしまった。自治州の災害防止関連部門の責任者は、「現在、景勝地内の他の池の状況確認も行っている」と説明した。
いまは、九寨溝の湖は、色、回復中である。他の滝と湖は、パンダ海滝と真珠灘滝と樹正溝滝は、大丈夫で、パンダ海、五花海、鏡海、長海、五彩池、牛の海、虎の海、臥龍海などは、大丈夫である。
専門家「人工的な復元は勧められない」
10日夜、九寨溝火花海の決壊など、自然景観が損なわれてしまったのを受け、中国国家地震委員会の徐錫偉氏は取材に対して、「九寨溝の美しい景色は、自然の風景。元々、いろんな時代に起きた大地震の産物で、自然地理の変化の過程で形成されてきたため、人工的に修復することは勧められない」と指摘する。そして、「今回の地震により、火花海の土手が決壊したというのは、ごく普通の自然地理の変化の過程で、決壊したところを人の手で修復するするというのは、得より損のほうが大きい。地震というのは自然の力であり、それが九寨溝に新しい景色をもたらす。景観が地震という自然の力で破壊され、人の手で修復すれば、それは『人工景観』であって、『自然景観』ではなくなってしまう。現在、自然が新しい景観を作ったのに、なぜそれをわざわざ元の姿に戻さなければならないのか」との見方を示す。例えば、九寨溝の湖は美しい自然景観で、一定の地質、地形の条件下で、大地震などの自然の力量の影響を受けて形成された堰止湖だ。一部の人々が、景観が破壊されたことを残念がっていることに関して、徐氏は、「以前の景観が破壊されてしまったことは確かに残念だが、地震により新しい景観ができ、今後はそれを楽しむことができる。それを見るというのもいいチョイス」との見方を示す。
地震発生の後、わが社で、電話かメールなどのお見舞い、たくさん、届きました。皆様、誠に感謝いたします。
いまは、成都から九寨溝へのバスでも、飛行機でも、出発停止でした。九寨溝管理局の関係者により、いま、回復する方法、検討中で、できるだけ、できるだけ原状に復元する一番早く復元期3ヶ月以上の予定だと言われました。それで、今年、九寨溝へは、だめだと思います。来年、九寨溝へ観光、歓迎します。
皆さまのお見舞い、心から感謝します。
2017-08-15
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