四川省臥龍国家級自然保護区の中国ジャイアントパンダ保護研究センター臥龍神樹坪基地のパンダ。
2019年、世界で合わせて60頭のジャイアントパンダの繁殖に成功し、うち生存しているのは57頭で、世界で飼育されているパンダの個体数は600頭に達した。2018年と比べると、飼育されているパンダの数は52頭増えた(9.31%増)。
パンダ繁殖・飼育技術委員会は11月12日、四川省成都市で「パンダの繁殖・飼育と技術研究」をテーマにした年次総会の開幕式を行った。開幕式で、中国国家林草局野生動植物保護司一級巡視員の賈建生氏が、パンダに関する2019年度最新データを発表した。
飼育されているパンダの個体数は再び最高数を更新した。健康で、活力があり、持続した発展が可能な飼育個体群がほぼ確立されている。同時に、飼育を基礎にして、パンダを野生に返す野生化プロジェクトの研究も順調に展開されている。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地などを主体とするパンダ繁殖・飼育科学研究機構は、一歩踏み込んだ技術革新を推進し、四川省絶滅危惧野生動物保護生物学重点実験室を設立。数多くの国際保護機関・組織と科学研究協力関係を築き、取得した国家特許や重大科学技術成果は合わせて約100件に達している。
また、パンダの交配、繁殖、子育てなどの面の難題を克服し、中国全土でパンダの繁殖、飼育、交配を行うことで、遺伝子流動を促進して、パンダの遺伝学研究・管理強化につなげている。
2019/11/13
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