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四川省及び周辺観光ニュース
   

 
成都と貴陽を結ぶ成貴高速鉄道が全線開通シミュレーション運行を開始

四川省成都市と貴州省貴陽市を結び、開通を前に総合調整・試験を行っている成貴高速鉄道が2日、全線で乗客を乗せない状態でのシミュレーション運行段階に入り、試験車両が成都・貴陽区間の全線を運行した。線路全長が650キロの成貴高速鉄道は中国の「八縦八横」高速鉄道網の重要な構成部分であり、設計時速は250キロとなっている。高速列車C6041号が16日早朝、成都東駅をゆっくりと出発した。これにより、成都と貴陽を結ぶ成貴高速鉄道が全線開通し、営業をスタートした。成都-貴陽間の所要時間は、最速で2時間58分にまで短縮された。

成貴高速鉄道は、四川省成都市を始点とし、眉山市、楽山市、宜賓市、雲南省昭通市威信県、鎮雄県、そして貴州省畢節市を経由して貴陽市に達する。全長は648キロメートル、設計時速は250キロメートル。このうち成都-楽山区間は2014年末に、楽山-宜賓区間は2019年6月に、それぞれ開通・営業しており、16日には、全長372キロメートルに及ぶ宜賓-貴陽区間が開通した。

12月16日、貴陽北駅のプラットホームで一番列車と記念写真を撮影する2人の乗客。
成貴高速鉄道は、中国「八縦八横」高速鉄道ネットワーク蘭州(西寧)-広州ルートの重要な構成部分となっている。同路線は、西安と成都を結ぶ西成高速鉄道、成都と重慶を結ぶ成渝高速鉄道と成都で接続し、貴陽と広州を結ぶ貴広高速鉄道、上海と昆明を結ぶ滬昆高速鉄道と貴陽で接続し、沿線にある川南宜賓、雲南北昭通、黔西畢節の各地は、「高速鉄道なし」の歴史にピリオドが打たれ、成都と貴陽という西南部の二大旅客輸送の中心において高速鉄道による相互接続が実現した。

畢節に住む王雷さんは、畢節駅で貴陽行き高速鉄道の一番列車に乗り込み、「畢節に高速鉄道がやって来るのはかなり遅かったが、市民はみな、高速鉄道の開通は必然だと信じて、待ち続けていた。これまでは、畢節から貴陽まで車で3時間近くかかっていたが、高速鉄道ができて1時間ほどで行けるようになった」と嬉しそうに話した。成貴高速鉄道は、四川盆地から雲貴高原に登る必要があり、一部区域の傾斜角度は25‰から30‰に達していた。しかも、沿線には、石炭地層やガス地帯、溶岩地帯、地震断層、接触変成帯があり、工事の難度は極めて高かった。このため、同高速鉄道は、「山岳地帯を走破する世界初の高速鉄道」と称されている。

2019-12-16

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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