丹巴丹巴県は四川省西部甘孜チベット族自治州の西側に位置し、甘孜(ガンズ)チベット族自治州に属し、四川省都の成都市からは348キロ離
れています。丹巴は四川省の西部旅行環状線の交差地点にあり、地理位置は非常に重要です。
丹巴とは
中国専門誌『中国国家地理』」の中で、「中国十大美しい村」のトップに選ばれました。丹巴チベット族の村は、「地球の花」とも呼ばれています。丹巴県は観光資源の豊かな土地で、貴重な自然景観が広がっています。五つの河が流れ、五つの山に囲まれて高い峡谷が続くという変化に富んだ自然環境で、氷河や雪下に、美しい自然と調和した様々なスタイルのチベット族の村が点在しています。河と山は、上空から見おろすと、丹巴を中心に360度で放射状に広がりまるで開花しているようです。ここには人間と自然がうまく融合し、甲居山寨や風景画のような牛溝(牛毛)、そして神秘的な墨爾多神山と党嶺山があります。遠くから見れと、谷間ごとに特徴のある石づくりの立派な建物が見られ、「千ちょう(石辺に周)(中国語で千のトーチカの意)の国」と呼ばれる丹巴には多くのトーチカでできた独特な風景の他に、野の花が咲き乱れる川や谷もあります。現地の住民は城、吊橋、ダムなどの建築が得意で、それらの家は大小様々な石から作られており、独特な 民族雰囲気で満ち溢れています。
甲居寨
「甲居寨」とは、「関西」のような地域の総称で、チベット人民居が丹巴県において最も特色のある地域です。太陽に向いて、緩やかな傾斜に建設された数十軒から百軒の家屋から成っています。
朝の甲居寨の景色は特に春が美しいです。生い茂る水草、清くて底まで見える泉、折重なる山々、空中を舞う小鳥達の群れと共に、悠々とした田園風景が目の前に展開されています。 居寨の建築はすべて石と樹木でつくられています。人口の多少によって、階のトーチカ式住宅を建てます。一階は家畜を飼い、上から順に、キッチン、貯蔵室、寝室、経堂と角楼です。二階と三階には天井とベランダがあります。建築の壁はほぼ白色で、角楼の色彩は上から、白、紅、黒、白、黄色、で彩られ、その順序は変えられません。室内外に太陽、月、浮き雲、鹿などの宗教的な絵が飾られています。
ちょう(石ヘンに周)?楼 (トーチカ)
梭坂ちょう楼の数は多く、さまざまな形のちょう楼で有名です。全84棟もあり、ちょう楼の博物館、又は、中国語の意味で「千ちょうの郷」ともいえます。四角形のちょう楼だけではなく、五角形、八角形、十二角形、十三角形もあります。それらのちょう楼は川の岸に沿って建てられている為、一続きに連なり、壮観的なちょう楼群は、数百年経っても巍然と聳えたっています。ちょう楼の下に立つと、一瞬ぼんやりし、まるで歴史のトンネルにいるようです。丹巴のちょう楼は各自名前と性別があります。性別は梁の位置で区別します。女性型のちょう楼の梁は外にあり、時間が経つと黒い痕が現れます。
美人谷
丹巴の北30kmの巴底の南数キロから西側に入った谷です。チベット美人の産地として「美人谷」としてよく知られています。チベット村も峡谷に点在し、非常に綺麗に見えます。伝統的な祭日や盛大な祝日の日は丹巴美人が見れる時期です。丹巴各地からの美女が「美人谷」に集まり、歌ったり、踊ったりしますが、そんな彼女たちの姿は、自然の景観よりも美しいともいわれています。とはいうものの、丹巴チベット美人の「美しさの基準」はここに来なければ実感出来ません。
史書には、西夏(1038年〜1227年)王朝が滅んだ後、皇室の妃たちが遥か遠くの寧夏からこの地に逃れ、この地に移り住んだという記載があります。
交通
成都から丹巴へ 成都から丹巴へのルート
一:成都を出発し、都江堰、臥龍、四姑娘山、小金を経由して丹巴に着きます。全コースは350kmです。
二:成都から出発して、雅安、二郎山トンネル、濾定、瓦斯溝を経由して丹巴に着きます。全コースは400kmです。
三:成都から綿陽、九寨溝、黄龍、馬尓康、金川を経由して丹巴に着きます。全コースは579kmです。
四:成都から雅安碧峰峡、二郎山トンネル、濾定海螺溝、康定、新都橋、塔公、八美を経由して丹巴に着きます。全コースは520kmです.
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