タシルンポ寺(ザシロンブ寺)
タシルンポはチベット語で「吉祥須弥山」の意。ドルマ山の麓に広がるゲルク派の大寺院。創建は1477年、ツォンカパの弟子であるゲンドゥンドゥプによって建てられた。このゲンドゥンゴゥプは後にダライラマ一世となる高僧である。
パンチェンラマ四世のときからこの寺の座主はパンチェンラマの化身が受け継ぐべきこととなり、以降、パンチェンラマの宗教的、政治的活動の本拠地となった。
山を背景に、金色や青色の屋根、赤い壁、白い塀の殿宇が層をなしてそびえている様は荘厳である。周りの塀の長さは二キロに及ぶという。
中央にひときわ高いのは、パンチェンラマ四世の霊廟。高さ11メートル、それに連なって歴代のパンチェンラマの霊廟が並ぶ。それぞれ銀色の塔身にさまざまな色の宝石をはめこみ、見るものを威圧するかのように燦然と光り輝いている。
境内で最も高い建物は、弥勒仏殿。26メートルの弥勒菩薩の座像が安置されている。
また、かつては学問寺としてトゥーサムリン、シャルツェ、キルカン、ガクパの四つの経学院を擁していたが、現在残っているのは二学院である。
ラサを中心とするウー地方と、シガツェを中心とするツァン地方は、久しく中央チベットの覇権をめぐって対立してきた。ゲルク派の時代になり、双方ゲルク派の支配するところとなっても、その対立は解消せず、勢い、ラサのダライラマ対シガツェのパンチェンラマの対立の姿をとっている。チベット動乱以降も、ダライラマはインドに亡命し、パンチェンラマは中国政府の要人を務める、というように対照的な道を歩んでいる。
ギャンツェ(江孜)
ラサ、シガツェに次ぐチベット第三の町。ニャンチュのいう河のほとりに開けた。かつてはインドとの交易の中継地点で栄えた。20世紀初頭、イギリスがチベットに侵攻した際のラサへの進路に当たり、この地で壮絶な戦いが行われた。
海抜は4040メートル。
パルコンチューデ(白居寺)
1418年の創建。当初はサキャ派の寺院であったが、その後、シャル派、ゲルク派が相次いで入り、各派共存の寺になった。
俗に八角塔と呼ばれる仏塔は1427年建立。十三層で高さは34メートル、基壇の一辺は52メートル。チベット最大の仏塔である。
正式には「クンブム」。百万の意味で、建物の壁に百万の仏像が描かれているという。各階には仏龕が掘られており、それぞれの仏龕には二三体の仏像が置かれている。
一階から右回りに仏画や仏像をみながら登ると、その道程は悟りへの過程になるように造られている、と言われる。
ギャンツェ城
歴代のギャンツェ王の居城。丘の上に建つ。1903〜04年、イギリス軍がチベットに侵攻したさいには、丘の中腹に砲台などを設置し、必死の抵抗を試みた。
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