チベット自治区旅行観光ガイド
チベット自治区は中国南東部に位置し、総面積122万平方メートルを有しており、230万人の人々が生活しています。人口の95%はチベット族が占めています。またここには30の異なる少数民族(漢族、門巴(メンパ)族、珞巴(ロッパ)族、回族、蒙古族、?西(ナシ)族など)もいます。チベットの天気は標高差や朝晩によって大きく変化します。北部は乾燥し寒いです。全体的にみてもチベットは気温が低く、日は長く、強い太陽の日差しと雨が少ないこと、空気が薄いことなどが特徴です。
チベットは青海チベット高原やチベット高原で囲まれており標高は平均4500mを越えています。そこは「世界の屋根」や「世界3番目のポール」としても知られています。世界で最も高い尾根であるヒマラヤ山脈はチベットとネパールの国境にまたがり、その中には標高8848m級の世界一高いエベレスト峰があります。カラコルムに加え、ヒマラヤ山脈には世界レベルの高さをもつ100の山々があります。地球上に存在する7000m以上のものはすべてこの地にあるといっても過言ではありません。
チベット自治区の区都はラサでチベットの政治、宗教、経済、文化の中心です。ラサとはチベット語で「神の居る場所」という意味を表しています。ラサには1300年の歴史があり「ラサ」と言われる以前は「ヤギの地」でした。
チベット族の文化は世界の他の地域から独立しチベットの中で発展してきました。人類活動は旧石器時代にさかのぼります。チベットの王、松?干布は7世紀にチベットを統一しチベット人の王朝をつくりました。そして7世紀と8世紀に2度、唐王朝との婚姻関係を結びました。13世紀にはチベットは雲南王朝の行政区になりました。チベット人による政府は15世紀にダライラマの支配下でつくられ、チベットに公使を置くことを清王朝が承認しました。1911年の革命で清王朝は失墜、ダライラマはチベットの独立を宣言しました。そしてその状態は革命や戦争の間も続きました。中華人民共和国の権力によって1950年を境にチベットは中国の管轄下になりました。
ニンテイは、チベットの江南と言われ、チベットの田園地帯です。そこには羊やヤギ、約などが放牧されています。農作物では主にハダカ麦、小麦、豆、菜種、リンゴやウオールナッツが収穫されます。森林は6万平方キロメートルあり国内第2の材木の保有地です。ここではジャコウ、鹿の角、熊の胆のう、冬虫夏草、ユリの根、雪中蓮などの有名で希少な動物や薬草も見つけることができます。チベット自治区の水力発電や地熱発電でつくられた電力は国内最大で、太陽光発電では国内2番目です。
チベットの聖地にして中心の街、ラサへの行き方
チベット自治区へは、道路か鉄道か飛行機を利用するの方法がある。いま、チベットへの交通網が発達する。チベットの魅力的な雪山と高原は、国内外の観光客を引き付ける。青蔵鉄道がまだ開通してない時は、来中は簡単ですが、入蔵は難しいといわれていた。青蔵鉄道の開通によって、沢山の個人観光客が憧れのチベットへ行くことができる。列車かそれとも飛行機かどちらを利用したらいいかと、悩んでいる人も多いだろう。色々な方法で以前よりも簡単にチベットに行けるようになった。空路、鉄道、道路のどれをとってもとても便利である。
1)道路
青海―チベット道路:西寧ーラサへの国道G109、西寧―ゴルムド―ラサを通っており全長は1214kmある。道路の標高は平均4000メートル以上でクンルン山脈とタングラ山脈を通っている。他の道路と比べても最も短時間で行ける安全な道路である。
新疆―チベット道路:新蔵線G219国道、新疆ウイグル自治区の葉城から始まり全長2841kmある。道路はほとんど知られていないような所を通りガソリンスタンドすらない。そのため運転手は燃料樽を用意しなくてはならない。たどり着くのに半月ほどかかる。以前と比べ輸送と通信もとても便利である。
四川―チベット道路:成都ー康定ー芒康ー林芝ーラサへの国道G318と成都ー馬爾康ー昌都ーラサへの国道G317、成都からラサまでの間を通っている。全長は2330kmです。途中、雅安や康定を通る。
雲南―チベット道路:雲南省下関の町を始点としシャングリラを通過しチベット自治区のマルカム県に達している。距離は800kmある。
中国―ネパール道路:ラサ―ゴルムド―ジャムド友好橋―カトマンズを結ぶ全長2415kmの道である。毎日、2本のシャトルバスがゴルムドとラサ間を走っている。ゴルムドを朝8時に出発し、ラサには翌日の午後、到着する。
国道318
国道317
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