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パンダの消化
   


パンダの食事は、座ってもいいし、横になってもいいし、とにかく姿勢を問わずいつでもどこでもパンダは竹を剥いたり、笹を食べたりしています。食物の99%は竹ですが、たまに野花、藤、草、蜂蜜や、肉さえも食べています。毎日たくさんの竹を食べているが、食物の消化と利用率が低くくて、食物の体内での時間が短いから、パンダは大量に竹を食べ、快速に排出する食べ方で、自分の体の需要を満足しています。季節によりパンダに食べられる竹の部分も違うのです。パンダは竹を筍、笹と枝の順に食べ、竹の栄養豊かな部分を優先に食べる他、外見の良い竹も優先に取るのが普通です。パンダの毎日の半分ぐらいの時間が食事にかかっています。自分の祖先と似たパンダは、肉食類動物と同じように短い消化器、鋭い犬歯、単室の胃袋を持っていますが、盲腸、鋭い爪と発達したパッドなどがありません。長い進化の道で、パンダの主食はだんだん繊維豊富な竹となりつつ、それに応じて咬筋と歯もますます発達になると同時に、より便利に竹を握るために、前足の五本の爪の他、腕骨の所から六本目の爪までも出てきました。食べる際、竹の栄養豊富な部分だけを取り、笹を口元にためて、ある程度まで貯まるとまたいっせいに食べてしまうのがパンダの普通の食べ方です。

消化速度の速さが、パンダの一日中でも食べられる保証となっています。馬や牛などの動物が食べた食物は普通体内で24時間ぐらい残るのと違って、パンダの食べた食物はただ5〜13時間だけで糞になって排出されます。これもパンダが大半の時間を食事に費やす主因となっています。パンダにとっては、一日10時間以上をかけて20`の竹を食べてもおかしくないです。一方、体の消耗を減らすために、パンダはなるべく動きを少なめにして、妊娠期を短縮することなどを通し、体重を保持しているのです。長い間、パンダの進化に関する謎が未解のままです:パンダはほとんど植物を食べているのに、なぜその歯と消化器は肉食動物のままなのか?表面から見れば、これは間違っているようです。ほかの植食動物と比べ、パンダの消化器が短くて、内臓には繊維素を消化するのにいい微生物が乏しいから、食べた食物が消化器で十分に残られず、吸収された栄養が少ないです。大部分の植食動物は食べた食物の80%も消化できるのに対し、パンダの消化できる部分はただ17%だけです。この不足を補うのか、パンダは最短時間に多量な食物が食べられるように進化してきました。