生活環境が似ているから、キンシコウや、ターキンやレッサーパンダとマエガミジカなどの動物はパンダの近隣と言えます。百万年から数百万年前までの長い歴史もあるこれらの動物たちは、西南地区の山や谷の有利地形に恵まれて氷河の試練を乗り越えて今まで生きてきています。共存しているこの動物たちはそれぞれのスペースがあり、活動規律も協調性を保ち、食物をお互いの絆とする安定する動物種となっています。
パンダと同じように、1870年にフランスの神父デイビッドに発見されたキンシコウは木の上で生活するブロンドです。その「キンシコウ」という呼び方もフランス自然博物館の主任があるロシア人の美女の名前で名付けられたそうですが、鼻穴が少し上へ上がっているのがこの「美女」の残念なところです。青い顔、長い尻尾と金髪を持っているから一番綺麗な猿だとされるキンシコウの皮で作られたファーは、中国で昔から高官しか持てない珍品でした。パンダと同じように中国しかないこの珍しい動物は主に樹冠で暮らし、若葉や地衣などを食物としています。聴覚の鋭いキンシコウのグループに常にパトロールする何匹のオスがいて、何かあったらすぐ警報を鳴らします。警報を受けて静まり返ったキンシコウの気配も視覚の悪いパンダに警戒させる役目を果たしています。
レッサーパンダもパンダと同じように竹を主食としていますが、競争相手ではなく親しい友達とされています。秋にパンダは笹が好きなのに対し、レッサーパンダは主に野桜桃や、花椒など野生の果実を食べます;夏にパンダは大口径の筍が好きなのに対し、レッサーパンダはパンダの気にならない小口径の筍が好きです。同じ竹を食べても、双方の気になる部分も違います。パンダは上部の笹と枝を食べ、レッサーパンダは下部の笹が好きです。パンダの活動範囲はなだらかな北側斜面であるのに対し、レッサーパンダのは険しい南側にあるのです。
パンダは世事に対して超然している性格の持ち主ですが、その生息地にやはりアジアゴールデンキャットや、ジャッカルや、豹や、狼などの天敵がいます。しかし、草食動物のパンダであっても若くて丈夫な成年パンダならその祖先の肉食動物のような凄まじさで相手に怖がらせているから、攻撃されたパンダの大半は赤ちゃんや衰弱したパンダなどです。もちろん、動物園のおとなしそうなパンダが怒られたら人間を傷つけたケースもあります。ジャッカル:赤ちゃんパンダと衰弱したパンダを主な攻撃対象にしています。狩猟の秘訣はパンダの背中に上り、目を掘り出したら、肛門からその腸を引き出す方法です。豹:主に赤ちゃんパンダと衰弱したパンダを攻撃します。
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