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パンダの自然繁殖及び人工繁殖
   


飼育パンダはメスは4歳、オスは6歳から繁殖期に入るのが普通ですが、野生パンダなら繁殖期がやや遅いです。繁殖期以外のパンダは一人生活が普通で、毎頭のパンダも自分の区域があります。メスパンダの発情期は年に一回だけあり、大体毎年の3〜5月の間の短い二三日です。成年パンダは主に匂いや嗅覚などで知り合いながら親しくなり、発情期のクライマックスに達したら、連続な鳴き声や待機中の姿勢などで相手に愛を示し、交配を誘うのです。発情期に入ると、2〜5頭のオスパンダは喧嘩し合ってメスパンダとの交配権を奪うのもあるし、メス、オス一頭ずつ愛し合うのもあります。場所は地面では多いが、たまには木の上でするのもあります。人間と違うのは、時にはパンダの交配現場には見学にくる亜青年と交配力の弱いパンダもいることです。発情にしろ、高潮に入るのにしろ、普通オスパンダの発情行為はメスパンダと同時性を持っています。発情期のオスパンダは何頭のメスパンダと交配することができ、メスパンダも何頭のオスパンダと交配することもできますから、パンダの世界では多配偶者の婚姻制度です。交配を終えたパンダはまた元の一人生活に戻り、妊娠、分娩と育児は殆どメスパンダの仕事になります。

野外研究によると、飼育下のジャイアントパンダは野生の個体より長生きしますが、繁殖の成功率は野生の方が高いと見られています。自然の状態では、メスは何頭かのオスと交尾でき、オスはメスをめぐって競争し、更に発情している別のメスを探します。交尾時期は、通常2〜4日間、オスとメスがつがいになる3月から5月の春の間です。妊娠期間は約5カ月間。時おり野生での双子の出産報告がありますが、メスは通常は一度に一頭を出産します。飼育下では、特に人工授精が用いられると、双子が産まれやすいようです。

出産の直前、メスは出産場として樹の根元のうろや洞窟を選びます。メスはこの隠れ場所の中や付近に3カ月以上留まり、幼獣を注意深くそのがっしりした手のひらで保護するように抱いて育てます。数日から1カ月経つと、母親は自分の食べ物を探すため、幼獣をねぐらや樹のうろに1頭だけで残して離れるようになります。母親は2日以上も戻らないことがあります。これは幼獣を放棄しているのではなく、幼獣を育てるサイクルの自然な一部なのです。幼獣は生まれてから1年経つと竹を食べ始めますが、その時までは完全に母親に頼って生きています。野生の幼獣の死亡率は飼育下のものより低く、約40%と推定されています。

建立されて以来、科学研究を応用と結合し、今まで世界最大な人工飼育パンダの繁殖種を育成しました。その成果としてのパンダ基地も生息地外保護の繁殖センターとなっています。この数年の発展を通し、中国で最も早くパンダの生息地外保護を行った成都パンダ基地でのパンダの数量は既に113頭に達しているから、世界最大な人工飼育パンダ種となっています。2006年から2011までの間に、基地は今までない素晴らしい業績をあげました。前世紀80年代に救助された「美美」というメスパンダは7回の出産で11個の子パンダを産んで、その中の8個も生きてきたから、「スーパーマーザー」になりました。そのほか、90年代の「慶慶」と、いまの「ヤーヤー」も9回の出産で産んだ13個の子パンダの素晴らしい成果で再び記録を更新しました。 同時に、基地は長期にわたり、病気にかかった野生パンダや、ほかの機構で飼育されているパンダの救助と繁殖に全力を尽くしています。いままで既に何頭の野生パンダは救助を受け、治癒された後また野外へ戻されました。更に、パンダ基地は臥龍、宝興、平武、白水江、陝西などの自然保護区と北京、重慶、昆明、西安、福州、蘭州、陝西楼観台などの各地のパンダ飼育機構と、パンダ及びその精液を交換するなどの形で技術の支持をしたり、交流し合ったりしてたくさんのパンダ救助、繁殖活動に関与しています。このような努力し続けているパンダ基地は中国のパンダ数量の増加、野生パンダの生物種作りに多大な貢献をしたと公認されています。