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パンダ保護の現状
   


パンダは、中国の国宝であるだけでなく、自然が人類に残した貴重な遺産でもあります。 1961年に、「世界野生生物基金」(今は世界自然基金WWFとなっています)が設立した時、世界中数多くの稀少動物の中から、パンダを「世界自然基金」という国際組織のロゴと旗の図案に選び、世界的範囲ですべての野生稀少動物や植物を保護することの重要なシンボルとしてきました。最近中国林業局が公表した第三回のパンダセンサス結果によると、パンダの総計数は現在1600頭あり、その80%は四川省にいるのです。2011年迄、世界で人工飼育パンダは333頭あり、年中10頭以上のパンダを飼育する能力を持つのは四川省臥龍での中国パンダ保護研究センター、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地、陝西省絶滅野生動物救出&飼育研究センター及び北京動物園の4箇所しかないです。絶滅危惧種としてのパンダをタイムリーな保護をしなければ、近い将来に世界ではジャイアントパンダの姿が見えなくなるのは過言ではないでしょう。

1974年から1983年の間に、??山、岷山などのパンダ生息地では、パンダの食用竹は開花して枯れたから、250頭のパンダが餓死してしまいました。開花した竹はパンダの食物をなくしたが、パンダの生命周期には必ず経験することの一つに過ぎないです。生物群集の立場から見て、多量な竹が開花し、枯死することはほかの植物の更新を促進する役目があるから、生物種と生物系統の多様性を保持するには必要な過程です。一種の竹が開花しても、またほかの食べられる竹があるから、竹の開花は元々パンダの生存には脅かすことにはならないはずです。しかし、現在パンダの生息地がごくわずかしかないし、分断化されているから、この「小島」での唯一の竹が一旦開花したら、パンダも食物に困る状況に迫られるのです。

愛らしいジャイアントパンダのふるさとは、中国南西部の標高1,300?3,500mの山岳地帯。なかでも世界遺産に登録された四川省のジャイアントパンダ保護地域は総面積9,245?。東京都が4個すっぽり入る広さの中に、臥龍ほか7つの自然保護区と四姑娘山など9つの自然公園が含まれ、中国全土の約30%の野生パンダが生息しています。一帯には5,000種以上の植物が自生。1日に10kg以上もの竹を食べるパンダにとって、最後の楽園ともいえる世界でも豊かな地域です。

ジャイアントパンダは発掘された化石から、300万年前から今とほぼ変わらぬ姿で生息していたと考えられています。山深くに棲んでいるため人目に触れることが少なく、古来より生きている宝とされ、友好のあかしとしても利用されてきました。かつては中国全土にいたパンダも、毛皮目的の乱獲と開発のため激減。現在、その数は約1,600頭と推定され、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されています。

中国政府はこの危機を打開しようと、30年前ほどから保護活動に着手しました。臥龍自然保護区のジャイアントパンダ保護研究センターでは、最先端の技術でパンダの人工繁殖に取り組み、数を増やすことに成功。現在は人工飼育したパンダを野生に戻す研究も行われています。稀少動物を守る地道な活動を知れば、かわいいパンダがより、いとおしくなるのではないでしょうか。