2017年4月に、中国野生動物協会はドイツのベルリン動物園と15年間に渡るパンダ保護研究の協力協定を締結しました。成都ジャイアントパンダ繁殖基地より、パンダ夢夢と嬌慶は2017年6月23日に成都を離れ、無事ドイツのシェーネフェルト空港に到着しました。夢夢と嬌慶を迎えるために、ベルリンのマイケル・モーラー市長、中国駐ドイツの史明徳大使、ベルリン動物園理事会の理事長、ルフトハンザ取締役会の代表らが空港まで出迎えてくださいました。インタビューを受けた機長とベルリン動物園の獣医師の紹介によると、2頭のパンダはずっと仰向けにして、笹を食べたりして長い旅を過ごしてきたそうです。夢夢と嬌慶になるべく早く新しい環境に適応できるように、チャーター便に500キロあまりの笹も乗せられていました。
専用車に乗った夢夢と嬌慶は、ベルリン動物園に向かい今回の最後の旅を立ちました。その後ろについている報道陣の車はこの歴史的な一瞬を記録してくれました。パトカーに先導されているパンダの専用車を見た地元のドイツ人はつい「まさかVIPの優遇だね」と嘆いていました。22キロ離れのベルリン動物園で待っていた市民たちは、夢夢と嬌慶がしばらく一般公開できないことを分かっていてもパンダの乗っている車を見るだけで満足げのようでした。検疫期が終わると、夢夢と嬌慶は一般公開される予定です。
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