成都パンダ基地は、新型コロナウイルス流行の影響を受け、2か月もの間、閉園を余儀なくされていました。その間、ジャイアントパンダたちは変わらず食欲旺盛だったか、どのような生活を送っていたかなど、多くの方々が気になっていたことでしょう。3月25日、成都パンダ基地は再開園の日を迎え、来園者はようやく、可愛らしいジャイアントパンダたちとの再会を果たしました。
来園者が心地よくジャイアントパンダとの対面を果たせるよう、成都パンダ基地では、万全な安全対策をとった上で、開園セレモニーなどのイベントを行いました。今年世界初のジャイアントパンダの双子の赤ちゃんと動画上で繋がりました。モニターに映る2頭のピンク色の小さな赤ちゃんを目にした5名の来園者は、2頭が元気に成長するよう祝福しました。そして、成都パンダ基地からは心のこもったオリジナルのプレゼントが贈られました。その後、カウントダウンに合わせて基地のゲートが開き、輝かしい春の日に来園者はようやくジャイアントパンダに再会することができました。再会を祝うように、基地の正門では、華やかなバブル・ショーも行われました。
来園者は、お互いに一定の距離を保ちながら、太陽の日の下でジャイアントパンダの鑑賞をゆっくりと楽しみ、次々とスマートフォンを手にしては、その姿を写真に収めていました。閉園期間、成都パンダ基地では、園内の安全を確保し、動物の正常な飼育管理や研究業務を確立するため、全面的な防護対策を実践しました。まず、専門家らによりジャイアントパンダの食糧であるタケの緊急提供プランが制定され、大量のタケが貯蔵されました。また、人と動物との感染を防ぐため、飼育員は不休、不交代の業務体制をとり、動物とスタッフの健康を確保したうえで、飼育、哺育、環境エンリッチメント、トレーニング、疾病予防や治療などの日常業務の正常な運用に努めました。3月17日には、ジャイアントパンダの「福娃」(フーワー)が今年初となるオスの双子を出産し、3月21日には「芝芝」(ジージー)がオスの赤ちゃんを出産しました。「福娃」の双子の出生当時の体重は、それぞれ159.8gと119.5gで、「芝芝」の赤ちゃんの体重は176.7gでした。現在、3頭の赤ちゃんは元気に育っています。
成都パンダ基地では、ジャイアントパンダの運動場、獣舎内部、スタッフの事務区域、および公共エリアなど、園内各所の厳密な消毒作業が毎日行われています。現在までに、成都パンダ基地の全てのスタッフと動物に新型コロナウイルスの感染例や疑似感染者は確認されていません。園内の安全を確保するため、現在の成都パンダ基地の開園時間は朝の8時30分から午後5時に定められており、チケットの販売は午後4時までです。
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