中国専門誌『中国国家地理』」の中で、「中国十大美しい村」のトップに選ばれました。丹巴チベット族の村は、「地球の花」とも呼ばれています。丹巴県は観光資源の豊かな土地で、貴重な自然景観が広がっています。五つの河が流れ、五つの山に囲まれて高い峡谷が続くという変化に富んだ自然環境で、氷河や雪下に、美しい自然と調和した様々なスタイルのチベット族の村が点在しています。河と山は、上空から見おろすと、丹巴を中心に360度で放射状に広がりまるで開花しているようです。ここには人間と自然がうまく融合し、甲居山寨や風景画のような牛溝(牛毛)、そして神秘的な墨爾多神山と党嶺山があります。遠くから見れと、谷間ごとに特徴のある石づくりの立派な建物が見られ、「千ちょう(石辺に周)(中国語で千のトーチカの意)の国」と呼ばれる丹巴には多くのトーチカでできた独特な風景の他に、野の花が咲き乱れる川や谷もあります。現地の住民は城、吊橋、ダムなどの建築が得意で、それらの家は大小様々な石から作られており、独特な民族雰囲気で満ち溢れています。
甲居寨
「甲居寨」とは、「関西」のような地域の総称で、チベット人民居が丹巴県において最も特色のある地域です。太陽に向いて、緩やかな傾斜に建設された数十軒から百軒の家屋から成っています。
朝の甲居寨の景色は特に春が美しいです。生い茂る水草、清くて底まで見える泉、折重なる山々、空中を舞う小鳥達の群れと共に、悠々とした田園風景が目の前に展開されています。 居寨の建築はすべて石と樹木でつくられています。人口の多少によって、階のトーチカ式住宅を建てます。一階は家畜を飼い、上から順に、キッチン、貯蔵室、寝室、経堂と角楼です。二階と三階には天井とベランダがあります。建築の壁はほぼ白色で、角楼の色彩は上から、白、紅、黒、白、黄色、で彩られ、その順序は変えられません。室内外に太陽、月、浮き雲、鹿などの宗教的な絵が飾られています。
梭坂ちょう楼の数は多く、さまざまな形のちょう楼で有名です。全84棟もあり、ちょう楼の博物館、又は、中国語の意味で「千ちょうの郷」ともいえます。四角形のちょう楼だけではなく、五角形、八角形、十二角形、十三角形もあります。それらのちょう楼は川の岸に沿って建てられている為、一続きに連なり、壮観的なちょう楼群は、数百年経っても巍然と聳えたっています。ちょう楼の下に立つと、一瞬ぼんやりし、まるで歴史のトンネルにいるようです。丹巴のちょう楼は各自名前と性別があります。性別は梁の位置で区別します。女性型のちょう楼の梁は外にあり、時間が経つと黒い痕が現れます。
美人谷
丹巴の北30kmの巴底の南数キロから西側に入った谷です。チベット美人の産地として「美人谷」としてよく知られています。チベット村も峡谷に点在し、非常に綺麗に見えます。伝統的な祭日や盛大な祝日の日は丹巴美人が見れる時期です。丹巴各地からの美女が「美人谷」に集まり、歌ったり、踊ったりしますが、そんな彼女たちの姿は、自然の景観よりも美しいともいわれています。とはいうものの、丹巴チベット美人の「美しさの基準」はここに来なければ実感出来ません。
美人谷は四川甘孜州丹巴県に位置し、大金川、小金川、革什扎河、東谷河と大渡河の5つの川が交差するところにあります。美人は、地理環境や気候、水土、人種と関係があるかもしれません。美人谷で最も有名なのは町から約30キロ離れた巴底郷の鄒山村です。ここでは雪山、草原、海子、温泉、大河、蔵寨、トーチカ、?寺などの自然、人文景観が豊富で多様です。美人谷の女の子は、田舎にいても山を出ても、ほとんどピンクをつけず、派手な服を着て装う必要はありません。天生麗質は時代に包装され、その佳人の原質をより際立たせています。東女国の宮殿跡(美人谷/?山村)は古来から美人を多く輩出してきた丹巴(たんぱ・ロンタク)の「美人谷」。近年一躍脚光を浴び観光地化が進んでいますが、観光地化されていない集落や、橋や道路がなかった時代に集落と集落を結んでいた峠越えの道にご案内いたします。訪れる人の少ない丹巴の集落を、こだわりを持って時間をかけて歩きます。
丹巴の中心地・県城ではなく、あえて、中路郷に2連泊。神山「墨?多」(モルド山/4,850m)に抱かれた天空の村の滞在をお楽しみいただきます。4月は梨の花、5月は新緑、そして10月は紅葉と四季を通じて異なる風景が広がります。中路郷から梭坡郷までは峠越えの道が残っており、いまなお利用されています。この道をたどり、この地に暮らす人々の生活を垣間見ます。また、神山「墨?多」と白い石(石英)を崇め、コノテガシワを燃やす白煙に神が舞いおりると伝えられる文化・信仰に迫まります。
「千?古国」丹巴の様々な石?を見学
四川省に住む嘉絨蔵(ギャロンチベット)族の集落には、外敵の襲来に備え、砦の役割となる石?(せきちょう/カル)と呼ばれる塔が造られてきました。中でもこの丹巴は「千?古国」と称されるほど、石?が多く密集して建てられた地域です。石?は住居と連結したものと単独で建てられたものとがあり、平常時は貯蔵庫として使われました。形状は四角形が一般的ですが、丹巴では、五角形、八角形の他、十三角形など、珍しい形のものも見られます。ツアーでは丹巴の村々を歩き、様々なタイプの石?を見学します。
シャンシュン王国と女王の谷ギャロン 東女国の古都
ボン教発祥の地とされるシャンシュン王国は、かつて西チベットのカイラス山麓一帯を統治した女王国でした。7世紀に入り吐蕃王国(チベット)に滅ぼされると、この時、戦禍を逃れた人々は東に移動し、当時、丹巴の中心に栄えた東女国(ギャロン)と呼ばれる地域に定住したとされています。ギャロンとは「女王の谷」という意味で、ここにもまた女王国が栄えました。また、この地域から美人が多く輩出されてきたとされる所以の一つには、13世紀に西夏王朝が滅んだ際、皇室の妃たちが寧夏から東女国に逃れ、移り住んだからだともいわれています。
チベット嘉絨蔵族の女性
丹巴の中心地・県城から12キロ。標高2,200〜2,600mの山腹の台地上に位置し、天空の村と呼ばれる中路郷。神山「墨?多」(モルド山/4,850m)が正面に聳え、豊かな自然に囲まれた村には四季折々の風景が広がります。ツアーではこの中路郷に2連泊し、ゆったりと集落の散策をお楽しみいただきます。
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