天池はウルムチ市より東へ110kmのボゴダ峰の中腹に位置する半月形の湖であり、長さは3400m?最大幅1500m?面積は約5k㎡。その美しく玉のような色をした湖水と四方を囲んだ緑豊かな木々が実に見事なコントラストを成している。伝説によればここは遠い昔、西王母の沐浴地であったといわれている。
天池の四季はとてもはっきりしているのが魅力である。雪が溶け、この地に遅い春がやって来ると、草花が次々と芽を出しあっという間に一面の緑が広がる。夏は気温が常に20℃ほどなので爽快で過ごしやすい。そして、あちらこちらからカザフ人達の弾くドンブラ(彼らの民族楽器)の音が聞こえてくる。人なつっこいカザフ人は歌や踊り、乳製品などの特産品で観光客をもてなす。天池の秋は最も美しい季節であり、10月の下旬から翌年の5月くらいまでの半年間、長い長い冬となる。天池の水面には厚さ1mもの氷が張り、スケートを楽しむことができる。
このように、天池は国内でも有名な避暑景勝地であり、1982年に国務院より重要風景名勝区に指定された。また1990年には国連がこの地にボゴダ生物圏保護区を設立した。いまは、世界遺産地になった。
一号冰川
一号氷河はウルムチ河の源流であり、全長2.2km?平均幅500m?面積1.8k㎡。周囲には大小さまざまの氷河が150ヶ所以上も分布している。これら氷河の地形や堆積物は非常に典型的である為、ここは国内における氷河観測及び研究の拠点となっている。
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