莫高窟(ばっこうくつ)
莫高窟は、中国三大石窟一つ。5世紀から1000年以上にわたり造営が続けられ、現在492の窟が確認されています。壁画の面積は4万5,000平方メートル、並べると30kmにもなると言われ、『沙漠の大画廊』とも呼ばれている。
1899年に敦煌東南の莫高窟と呼ばれる窟穴より、六朝から北宋時代の古文書類、経典写本、図画などが大量に発見された。壁画の内容を大きく分けると仏僧画、仏の生涯を伝える絵、伝統的な神話?伝説の内容を絵にしたもの、経変画、仏教史跡画、装飾図案、供養者の7種類である。仏教をはじめ西方の文化が中国に伝わる上で重要な役割を果たした。敦煌莫高窟は荒涼たるゴビ砂漠に生まれた精巧かつ華麗な芸術で、建築、壁画、塑像の三者の結びつきにより構成されている。
敦煌文化は中国西北部の各民族文化が融合したものであり、その中心となる中原の漢文化の儒家思想と道家思想をもとにして、西域近隣民族、中央アジア各国、インド、ペルシアの言語、文学、宗教、哲学、芸術の優れた要素を、大胆に吸収、融合し、さらには遙か遠くのギリシア、ローマの文化のほのかな影響をも受けている。敦煌莫高窟は,内部に保存された2400体以上の塑像と合計4500m2の壁画とともに,1987年に世界遺産に登録された。
--366年に楽樽という僧によって開削されました。 現存する窟は全部で492窟で、その内最古のものは第268、272、275窟の北涼窟(5世紀初頭)です。
敦煌は漢族の他、チベット、モンゴル族にも支配されましたが、どの時代( 五胡十六国9、北魏23、西魏2、隋97、唐225、五代34、宋70、西夏25、元7)も開削は続けられ、 各時代による特徴が見て取れます。
--西千仏洞は、莫高窟の西にあることからこの名前が付けられました。 北魏唐北宋西夏の時代の仏像があります。
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